Clásicos japoneses con furigana
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あおいはらふじんのたいつり
垢石釣游記
佐藤 垢石
Lee 垢石釣游記 (あおいはらふじんのたいつり) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 46.298 caracteres · 100 pantallas
筑紫氏は甚だ技術がうまい。リール竿を後ろへかつぐようにしてなぎさへ走って行き、浪の引いた砂の上へ立って、竿先を振るとガラガラガラとリールの廻る音がして三十尋から五十尋は錘が飛んで行く。すこぶる愉快である。投げ込んで、糸を張っていると、白ギスならばピクブルブルと来る。黒鯛ならば、ゴリゴリと来るからグイと合せておいて、リールを巻く。掛った魚は浪打際を引きずられながら上って来るのである。
私は、リール竿を振るのは今度がはじめてである。筑紫氏から呼吸を教えてもらう。はじめのうちは、糸が絡んでうまく錘が飛ばなかったが、四、五回練習するうちに次第に呼吸が判って来た。でもせいぜい二十尋か二十五尋位しか飛ばない。筑紫夫人もなかなか名手である。軽く振って二十五尋から、三十尋位は飛ばすのである。ガラガラ釣は夏のスポーツとして実に涼しい遊びである。
夜、十時頃までやって、イシモチ十尾、白ギス八尾、黒ダイ一尾を得て引き上げた。兎に角二、三日引続いて練習すれば、三、四十尋位出すのはそれ程むずかしい技ではないと思った。なるべく沖合遠く投げ込んでおいて、そろそろリールを巻くと、砂底の場所では白ギスが釣れ、小石底のところではイシモチがかかる。