Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Lee 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 126.360 caracteres · 251 pantallas
夕食に酒をつけてやると、そんなふうに云いながら、さも貴重そうに、盃のふちを舐めるように啜るのであった。
「なあに、私がすっかり引受けます、貴方に世話はかけません、ただ見ていて下さればようございます」
酔うと朴訥な調子で、よくそんなふうに云った。
「草木などというやつも、人間の子供たちと同じでしてな、絶えず眼のたまをむいていなければならぬやつと、そっぽを向いて、知らん顔をしているほうがいいやつとあります、可愛いのもあれば、憎らしいのもあります、そこはまあ面白いもんですが、しかし、しょせん、お若い貴方などにはな、なんといっても……」
村野の酒は一合五勺がせいぜいで、殆んどその量を越すことはなかった。
その年は、梅雨あけから照り続けで、秋の豊作はまちがいなし、といわれていた。天文方では早くから、秋ぐちに淋雨が来る、と予告していたそうであるが、その予告を証明するかのように、半之助が駒場へ移った翌日から、にわかに気温が下り、じめじめする陰気な雨が降りだして、それが三日五日と続き、いつあがるけしきもなかった。
ちょうど七日めの午後に、思いがけなく正木重兵衛が訪ねて来た。