Clásicos japoneses con furigana
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やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Lee 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 126.360 caracteres · 251 pantallas
「それはまあそうだろうが」
「むろん一般論としてさ」主馬はまた酒を啜った、「少し誇張していうと、殺生禁断の法令が出てから、鳥獣を殺すことを禁じられてから、われわれは却って鳥獣の肉の味を覚え、それまで見向きもしなかった者さえ、好んで喰べるようになった」
「なるほどねえ」思わず半之助は笑いだした、「うがちすぎる云い方だが、当っているかもしれない」
「しかもそれが、当然のはなしだろうが、みんな隠れたしょうばいだ、日を定め、場所を定め、人数をそろえて、ひどく手のこんだ、ものものしい仕掛けでやる、代価はむろんばかげて高いし、禁令の出たはじめはよく知らないが、近年はまるで組織化しているようなものだ、そして絶対に捉まる心配がない」
「そうらしいな」
「なぜなら、役人は上から下まで、充分に金を握らされ、酒食の餌と、物品の贈与とで骨抜きにされている、それは初めのうち別途の利得であったが、やがて生活のための必要収入になり、それ無しにはやってゆけなくなる、しぜん、かれらは検察官でありながら、庇護者、加担者とならざるを得ない」
主馬はまた手酌で一つ飲んだ。
「また一面、こういう秘密な、禁を犯す宴席というものは、公私ともに、不正な取引に利用される、ばかげて高価な支払いが、充分につぐなわれるような取引、……こんなふうに云うだけでは、さしたること