Clásicos japoneses con furigana
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「しなゆうき」
支那游記
Lee 支那游記 (「しなゆうき」) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 51.859 caracteres · 105 pantallas
これを野雉と号しますが、ざっとどれも見た所は、二十歳以上とは思われません。それが日本人なぞの姿を見ると、「アナタ、アナタ」と云いながら、一度に周囲へ集まって来ます。「アナタ」の外にもこう云う連中は、「サイゴ、サイゴ」と云う事を云います。「サイゴ」とは何の意味かと思うと、これは日本の軍人たちが、日露戦争に出征中、支那の女をつかまえては、近所の高粱の畑か何かへ、「さあ行こう」と云ったのが、濫觴だろうと云う事です。語原を聞けば落語のようですが、何にせよ我々日本人には、余り名誉のある話ではなさそうです。それから夜は四馬路あたりに、人力車へ乗った野雉たちが、必何人もうろついています。この連中は客があると、その客は自分の車に乗せ、自分は歩いて彼等の家へつれこむと云うのが習慣だそうです。彼等はどう云う料簡か、大抵眼鏡をかけています。事によると今の支那では、女が眼鏡をかける事は、新流行の一つかも知れません。
鴉片も半ばは公然と、何処でも吸っているようです。私の見に行った鴉片窟なぞでは、かすかな豆ランプを中にしながら、売笑婦も一人、客と一しょに、柄の長い煙管を啣えていました。