Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lee 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 160.770 caracteres · 322 pantallas

Aozora Bunko

「どうして、賢二のかえだまになったんだ。わたしは、きみを賢二だとおもいこんでいたんだよ。」

「ぼく、学校の帰りに、変なやつにつかまって、ここへ、つれてこられたのです。そして、口と手をしばられたんです。でも、がまんしていれば、いまに高橋さんという人が来て、その人につれられていけば、おうちへ帰れるし、それから、エンジンで動く大きな船のオモチャを、くれるっていうやくそくだったんです。おじさんは高橋さんだから、ぼくに船をくれるんでしょう。」

木村というこの少年は、あまりりこうでないようです。怪人にうまくごまかされて、それを信じているらしいのです。

「そうだったか。それにしても、きみはあのカブトムシのおばけが、こわくなかったのかね。」

「こわかったよ。でも、しばられてるので、にげだせなかった。それに、ぼくをここへつれてきた変なやつが、にげると殺してしまうといったんです。」

少年のいうことは、うそではないようでした。それならこの少年は、悪人のために、かえだまにつかわれただけで、べつに罪はありません。

「よし、それじゃあ、きみはうちへつれていってあげよう。しかし、船のオモチャは、だめだよ。