Clásicos japoneses con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lee 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 160.770 caracteres · 322 pantallas
窓の顔
おれはなにも悪いことはしていない。きみにめいわくがかかるようなことは、けっしてないのだから。いいか、たのんだよ。」
それだけいうのが、せいいっぱいでした。男は、そのまま、また目をふさいで、ぐったりとなってしまいました。
賢吉君は、じぶんひとりではどうにもならないと思ったので、いきなりかけだして、神社の森をぬけ、近くのおうちへ帰って、おとうさんに、いままでのできごとをつたえました。鉄の箱はじぶんの勉強部屋の本箱のひきだしの中へかくし、おとうさんにも、そのことはいわなかったのです。おとうさんは、警察へ電話をかけておいて、じぶんも、賢吉君のあんないで森の中へ行ってみることにしました。
窓の顔
賢吉君に鉄の小箱をあずけた五十男は、それから四―五日のちに、警察の病院で息をひきとりました。しらべてみると、この男は、船員あがりの宿なしで、家族もしんせきもない、ひとりぼっちの男とわかりましたので、警察の手で病院に入れて手あてをしたのですが、もともとからだが弱かったので、とうとう死んでしまったのでした。
さて、その男が死んだとなると、賢吉君は約束にしたがって、鉄の小箱を川へすてなければならないのですが、なにか大きな秘密がかくされているというその箱を、すててしまう気には、どうしてもなれません。