Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lee 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 160.770 caracteres · 322 pantallas

Aozora Bunko

深山のふかい森にかこまれて、いかめしくそびえる鉄の城。その中には、いったい、どんなおそろしいものが、すんでいるのでしょうか。死の城、妖魔の城です。小林君はふと、その鉄の城門のむこうがわに、ウジャウジャとうごめいている、巨大なカブトムシのむれを想像して、ゾーッと、背すじがつめたくなる思いでした。

やっと、ここまで尾行はしたものの、このあと、どうすればよいのか、まるで、けんとうもつきません。うっかり森を出て城に近づけば、どこかから、怪人団のやつが見はっていて、たちまち、とらえられてしまうでしょう。それに、厳重な鉄の門をひらくてだては、まったくありませんし、あの高い鉄のへいをよじのぼるなんて、思いもよらないことです。小林君は道のない森の中を、大まわりして、ながい時間かかって、城のよこから、うしろのほうへまわってみました。しかし、よこにもうしろにも、同じような高い鉄のへいがはりめぐらされ、しのびこむすきまなど、まったくないことがわかりました。

小林君は考えこんでしまいました。いったい、どうすればいいのでしょう。しんぼうづよく見はっていて、ふたたび城門がひらくのをまち、なんとかくふうしてしのびこむか。