Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lee 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 160.770 caracteres · 322 pantallas

Aozora Bunko

ているのです。そして、そのネズミのしっぽみたいなものが、てんでに、まるで、ムカデの足のように、動いているのです。

山村君は、それを見ると、ゾーッと、こわくなって、立ちすくんでしまいました。すると、黒い棒のようなものが、だんだんのびてきて、それがかぎのように、まがっていることが、わかりました。棒は根もとのほうほど、太くなっているのですが、それが、すっかり、あらわれると、つぎには、なにか、まっ黒な、びっくりするほど大きなものが、ガラスの向こうに、姿をあらわし、二つのギョロギョロした目で、山村君をにらみつけました。

いや、そればかりではありません。その黒い大きなやつは、おそろしい、まっ黒なヤリのようなツノを持っているのです。太さは、根もとのほうで、さしわたし五センチもあるかとおもわれ、長さは、五十センチもありそうです。その黒びかりのした、とんがったツノで、いまにも、公衆電話のガラスをつきやぶろうとしているのです。

「ワワワワ……。」

山村少年は、なんともいえぬさけび声をたてました。そして、そのまま気をうしなって公衆電話のコンクリートの床に、クナクナと、くずおれてしまいました。