Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lee 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 160.770 caracteres · 322 pantallas

Aozora Bunko

「からっぽだって?」

「ええ、セミのぬけがらみたいなもんです。しかも、これは、ほんとうのカブトムシでなくて、ビニールをはった、こしらえものですよ。」

それから、三人で、よくしらべてみますと、太い針金を、かごのように、組みあわせて、それに、黒く光ったビニールを、はりつめた、つくりものであることが、わかりました。頭としりをもって、グッとおさえつけると、小さくおりたたむこともできるのです。

その朝、小林少年がとじこめられたカブトムシの衣装とは、つくりかたがちがっていました。怪物団はこういうものを、いくつも持っているのにちがいありません。

「しかし、なぜ、こんなものが、床の間においてあるのでしょうか。ただ、おどかしのためでしょうかね。」

書生の青木が、ふしぎそうに、いいました。高橋さんはしばらく考えていましたが、やがて、ひどく心配そうな顔になって、

「いや、ただのおどかしじゃない。怪物団のやつが、その中にはいって、やって来たのだ。そして、ここで皮をぬいで、うちの中のどこかへ、姿をかくしているのだ。むろん、賢二をかどわかすためだ。おい、すぐ警視庁へ電話をかけてくれ。