Clásicos japoneses con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lee 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 160.770 caracteres · 322 pantallas
」
「身のしろ金を、どこへ持っていけばいいのだ。」
「いまくわしく教える。紙とえんぴつを用意したまえ。……いいかね、あすの晩、九時だ。ちょっきり九時にくるのだ。場所は、新宿駅から八王子街道を、西へ一キロ半ほど行くと、右に常楽寺という大きな寺がある。その寺のうしろの墓地のうらに、戦災でやられたままになっている大きなやしきのあとがある。コンクリートのへいがこわれて、中は草ぼうぼうのばけものやしきだ。建物は焼けてしまったが、洋館のレンガの壁だけが、少しのこっている。その壁の中へはいって、よくさがすと、地下室への階段が見つかる。それをおりて、地下室へはいるのだ。おれはそこで待っている。」
「賢二を、そこでひきわたすのか。」
「そうだ。一千万円の札たばとひきかえだ。現金でなくちゃいけない。ちょっとかさばるし、重いけれども、ふろしきづつみを二つにして、両手でさげれば持てないことはない。……常楽寺の前まで自動車できてもかまわない。だが、そこでおりて自動車を帰し、きみひとりになるのだ。そして、ふろしきづつみをさげて、墓場のうらてまでくればいい。おれはまちがいなく地下室で待っている。