Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

Lee 銭形平次捕物控(九) 全十冊 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 41.029 caracteres · 82 pantallas

Aozora Bunko

二

親達はやかましいことを言って、一緒にしてくれない――と言った話だろう」

「恐しく先をくぐりましたね親分、まさにそのとおり。銭形の親分の鑑定に狂いはないが、此処に一つ困ったことが起った」

八五郎の話はようやく本題に入りそうです。

二

「朝倉屋の倅は恋患いと言っても、実は癆症で、これは寝たり起きたりと言いたいが、実は寝ている方が多い容体。浪人立花久三郎の娘お妙さんは、足が少し悪くて、あまり外へは出られないが、ただのブラブラ病いで、これはたいしたことはない。毎日床の上に坐って、正月が近いから、羽子つきの稽古だ――」

「家の中で羽子つきをやるのかえ」

「お妙さんと来たら、羽子の名人ですよ。もっとも、それが向うの二階家の朝倉屋の寮から見えるから、独り羽子も思いのほか弾みがつくわけでしょう」

「八五郎の前だが――その話は面白くないよ。それッきり何処まで行っても恋患いの所作なら、もう少し日が長くなってから聴こうじゃないか」

平次はとうとうしびれをきらしました。十九になる息子と、十八になる娘の恋患いの話などは、どう潤色したところで、大の男の話の種にはなりそうもありません。

「これから面白くなるんですよ、親分。