Clásicos japoneses con furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lee 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 140.106 caracteres · 283 pantallas
お前でも、二三子でも、人を疑うことより知らん。」
「うそばっかりつかれてきたからですよ。」
するとおせいと一つぶとんにねている二三子がすぐ母親に加勢した。
「ほんとよ、このごろのおとうさんのいうこと、一つだって信用できやしない。大きいことばっかりいってさ。何さ、きのうなんか二万や三万へっちゃらだっていったくせにさ、千円もできないでじぶんだけは一ぱいのんで、おまけに戸板でもどってくるなんて――」
兵六さんはふっと大いきをつき、
――働きのないというのは、情けないこっちゃ、女房子供が馬鹿にする……
と、つぶやいた。それをきくと彼の女房はねたままいきり立って、
「馬鹿なことばっかりするから馬鹿にするのさ。働きがなければないように、えらそうなことはいわんでください。ふらふら出歩いてばっかりいないでさ、うちの飯たきでもしてくれりゃいいのよ。毎日出かける電車賃だって、月にすりゃ五百や八百いるんですからね。いつもかつも、そのたびに、やれ今日はあてにしてまってろだの、二万三万へっちゃらだのと、いいことばっかり聞かしては私の財布からくすねていくじゃないの。ばかばかしいったら。