Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lee 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 140.106 caracteres · 283 pantallas
」
兵六さんはまた大きなためいきをし、しかし妻や娘の前に小さくなったような様子で、
「ああ、ああ。死んで戻った方がよかったんかなあ――」
それを聞くと彼の女房は、ぱっとはねおきざま、どなりつけた。
「また、ばっかなことを。あんたが死んだって、うちじゃあ葬式も出せやしないんだからね。」
昔は言葉のていねいなのがじまんだったおせいも、こうなるとむき出しなのは言葉だけでなく、ねまきの胸まではだけたおぞましさである。若い二三子はさすがに恥じているらしく、ねたまま手をのばして母のむき出しのひざをかくしてやりながら、小声で、
「おかあさん、となりへきこえるわよほんとに、みっともないったらありゃしない。」
自分も同罪なことは忘れて、部屋借りの身の肩をすぼめる。
それをしおにおせいも二三子も起き出した。兵六さんは、ゆうべの怪我で足もくじいていることをいおうとしたがやめた。しかられるにきまっていると思ったからだ。ここまできちゃあ、もうめったなことにはためいきも、ぐちもいえない。女房にいろいろいわれてみれば、それはもう何もかもその通りだからである。しかし、それだからとて、ああまでいわなくてもという気は、心のどこかにあった。