Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あるはいまつのどくはく

ある偃松の独白

中村 清太郎

Lisez ある偃松の独白 (あるはいまつのどくはく) de 中村 清太郎 (なかむらせいたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 132 905 caractères · 262 écrans

Aozora Bunko

七 画すがた

俺はできるだけ彼の手助けがして見たい。今に彼がやってきたら、俺の胸の内に湧き上る、この夏雲のような心意気を、ぜひ何とかうまく、彼に伝えたいものだが……。

七 画すがた

峯の方から流れてくる、岩雲雀さんの朝の歌の、ひときわ美しい旋律に耳を洗いながら、しきりに俺がそんな事を考えつづけていると……狭霧を分けて、待ちわびた老画家が、昨日にも増して元気な姿を見せた。今さらのように俺は、胸のときめきをとどめ得ない。彼も息をはずませ、心地よげに頬を紅潮させつつ、例の如く帽子をぬいで、われわれに親密な挨拶をする。そして見るから張りのある物腰で、さっそく仕事の用意にかかった。しかも筆を染める前に、キッとした眼なざしで、穴の明くほど俺の方を見すえ、それを自分の画に移し、又こちらに向け……幾度かそんな事をくり返しては、ひとりうなずいている。

俺は俺で、自分の胸中を彼に通わせようと、かねて心は砕きながら、いざとなると、依然として自分が、思う存分、身を動かすこともならねば、また人間によく解るよう、口をきくこともかなわぬ……もどかしさに、ただヤキモキ気を苛つばかりだ。仕方がない――俺はせいぜい枝葉を、霧のあおりにまぎれぬほど、さまざまにそよがせ、露をハラハラと揺りこぼし、又うら枯れた枝を、おもむろに撓めたり、伸べたり、持ち前の芳香を