Classiques japonais avec furigana
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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
Lisez ある偃松の独白 (あるはいまつのどくはく) de 中村 清太郎 (なかむらせいたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 132 905 caractères · 262 écrans
大雪山あれこれ
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大雪山あれこれ
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大雪山は実にいい。優美でしかも雄大、そして多分の原始味を保っている。そこが特色だ。北海道のまん中に蟠居する大火山群だけに、日本アルプスとはおよそ対照的な風格を持つ。岩壁の壮美にかわって、茫々たる高山的湿原を展開し、残雪と高山植物の豊富さは、むしろ彼をしのぐ。渓谷も大井、黒部の規模は無いまでも、火山としては出色の石狩、忠別があり、森林の広大深奥はそれを補ってあまりがある。高距は二千二、三百にすぎぬとはいえ、緯度、気候の関係から、内地とは千米にも及ぶ開きがあって、偃松は千米そこそこから見られ、山上の景観は内地の三千米級のそれに匹敵する。さらに原始味に至っては、日本アルプスにおける明治時代といわぬまでも、大正初期を思わすものがあり。羆の棲息がそれに一層の凄味を加えている。
北鎮岳の挿図
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私は昨年八月から一と月近くこの山中に籠り、山谷の処々を遍歴して画作に従事し、楽しい日々を送った。一番長くいたのは黒岳小屋だが、新設の白雲、忠別の小屋や、また愛山渓、ユコマンペツの温泉にも足をとどめた。黒岳小屋は高距およそ千五百メートル、黒岳、凌雲、北鎮、北海などの峰々が緩く波打つ間の盆地にあって、あたりは広い雪田と花野で眼ざましくいろどられ、大雪山上の概貌はほぼ得られるのだが