Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さぶ

さぶ

山本 周五郎

Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans

Aozora Bunko

この場合、罪はいったいどこにあるのか。小さな錺職人が必要に迫られ、小粒金を鋳つぶして材料に使うことがある、みつかれば通用金をつぶした罪で罰せられる。綿文では小僧を使って、殆んど公然と小判を削っている。両替商ならどこでもすることだというが、それが罪にならないのはどういうわけか。――小粒金を鋳つぶした錺職人は、貧しくて地金が買えないからであり、綿文が小判を削るのは、必要からではなく利欲のためだ。しんじつ罪に問われるとしたらどっちなんだ、と栄二は心の中でなに者にともなく反問した。

「おやじが早く死んだので、わしは十一のとしからもう野良仕事をやり始めた」とご一は語っていた、「おふくろのほかに双子の弟二人と、乳呑み児の妹がいた、わしは稼ぎに稼いで、笹藪だらけの荒地を七反歩もおこし、水を引いて田に作った、地主との約束は、もし田に作れたら十年は小作料なしにする、ということだった」

ところがいまから七年まえ、地主から借金の取立てがきた。それは七反歩の新田の小作料に加えて、死んだ父のものだという借金の証文であった。七反歩の小作料は、新田を拓いた年から累算されていたし、二十五両という借用証文は十七年もまえのものであった。