Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans
とおのぶが囁くように答えた、「向う両国に常盤楼っていうお店があるでしょ」
「聞いたことがあるだけだ」
そこの板前で徳さんていう人がいる。としは三十五で、すみよしの亡くなった亭主と古い知合いらしく、ときどき飲みに来ていたが、その男をおのぶの婿にして、すみよしをやってゆこうという話になった。
「三十五なんてとしもいやだわ」とおのぶは続けた、「そんなおじいさんと夫婦になるなんてきみが悪いし、おまけにその人酒に癖があるの、怒りっぽいし、怒るとすぐに乱暴をするのよ、あたし死んだってあんな人のおかみさんにはならないわ」
「そう肚がきまってるんなら、なにも困ることはないじゃないか」
「それがそういかないから、栄さんの知恵を借りに来たのよ」
「可哀そうに」と栄二は苦笑いをした、「三十五でおじいさんか」
「まじめに聞いてよ」とおのぶが云った。
十一の六
「こっちはまじめだよ」と栄二は云った、「三十五のおじいさんなんていうのは、のぶ公が相手を嫌ってるからだ」
「それはもう云ったわよ」
「そんならなにを困ることがある、さぶにけじめをくわせたとおり、はっきりいやだと云えばいいじゃねえか」
「それで済めば相談になんか来やあしないわよ」