Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lisez ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) de 永井 隆 (ながいたかし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 107 351 caractères · 213 écrans
老い松の下、ぼたんの花咲く園に、ちょうちょうを追い遊ぶ七人の童子は何年前にこの横腹に描かれたものか、描かれた日のまま、ある者は片手にうちわを振り上げ、ある者はもろ手をあげておどるがごとく、あるいはひざまずくあり、うしろ振り向くもあり、茶わんの割れるまでは、そうしておる気である。そこは楽しき花園だからそのままにしているもよかろう。だが荒野にある日のままの心と姿でいつまでもいるわけにはゆかぬ。ゆかぬはずだが、誰も気がつかない。やっぱり戦災者だと口を開けば言っている。
「みみず花を見ず。ねずみ星を見ず」秋月君は冷え茶をぐっと飲み干してからこんな対句を吐いた。「戦災地に住み慣れては低い戦災者根性に引き下げられて、高く美しきものが見えません、原子爆弾によって私というものが一面においては高められたことは事実です。しかしその後の戦災者生活によって他面汚されたこともまた否定できません。この汚れた戦災者根性が、爆心浦上の再建にわざわいを及ぼしていることも疑いありません。汚れを気にせず、低きに甘んじている私らに、どうして新しく明るい文化を造り出す力がありましょうか?……」