Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans

Aozora Bunko

里帰り

一

お美夜ちゃんは、それから毎日毎日、こうして角に出て待っているのだが、今、作爺さんに呼ばれてあきらめたものか、小さな下駄を引きずって路地をはいろうとすると、覚えのある澄んだ唄声が、町のむこうから――。

「むこうの辻のお地蔵さん よだれくり進上、お饅頭進上……」

里帰り

一

「向うの辻のお地蔵さん

よだれ繰り進上、お饅頭進上

ちょいときくから教えておくれ

あたいの父はどこ行った

あたいのお母どこにいる

ええじれったいお地蔵さん

石では口がきけないね――」

チョビ安自作の父母を恋うる唄……それが、巷の騒音の底から、余韻をふくんで聞こえてまいりますから、お美夜ちゃんは狂喜して、通りまで走り出ました。

子供同士の恋仲――むろん恋ではないが、一つちがいの兄妹のような、ほんのりと慕いあう気もちが、ふたりのあいだに流れているのです。

見ると、チョビ安、大手をふってやって来る。

まぎれもないチョビ安……には相違ないが、このとんがり長屋から、毎日ところてん売りに出ていたころとは、おっそろしく装が変わってる。

あたまをチャンと本多にとりあげて、肩に継布が当たってるけれども、黒羽二重のぞろりとした、袂の紋つきを着ています。