Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans
五
「おや、なんだろうね、いま時分」
お藤の眉が、美しい八の字を描いて――。
五
ガラッ!……格子があいた。
お藤姐御は、乱れた裾前から、水色縮緬の湯巻をこぼし――。
与吉は、素袷の膝をひっつかんで。
二人が突ったったとたん!……飛びこんで来たんです、息をきらした一人の子供が、せまい土間へ。
朧の明りにすかし見た与の公、素頓狂な声をあげて、
「やっ! 手前はいつかの小僧じゃアねえか。飛んで灯に入る夏の虫――」
講釈場仕込みの文句を口に、与吉、つかつかと土間へおりようとすると――。
飛びこんで来たチョビ安は、必死の顔色だ。与吉とお藤へ向かって、かわるがわるに、小さな手をあわせたのは、かくまってくれという意味であろう。
「シイッ!」
と、与吉へ眼くばせとともに、無言をたのんだチョビ安は、内部からしっかと格子をおさえているが、その、恐怖と狼狽にみちたようすを、お藤姐御は、両手をだらしなく帯へ突っこんで、上がり框の柱にもたれたまま、じっと見おろしているんです。
「太え餓鬼でさあ、こん畜生は」
と、与吉は、得たりと大声に、
「はじめこいつが、壺をさらって、突っ走りやがったばかりに……またこの間は、乙な服装をしやがって、偽物の壺で、まんまとおいらにいっぺえくわしたのも、この餓鬼だ」