Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans

Aozora Bunko

三

三

少年の敷いた夜のものにくるまって、源三郎は、なんのうれいも、警戒もないもののごとく、ぐっすり眠った。

不覚! というよりも、腕の自信が強いからで。

それは、呼べば応える別室に、玄心斎、門之丞、大八の三人が、寝もやらず控えている……という心がある。

あらしの後の静けさは、いっそう身にしみます。土庇を打つ雨だれが、折りからの月を受けて銀に光っているのが、屋内にあっても感じられる。

それほど戸外は、クッキリと明るい月夜――。

何刻ほどたったか……フと寝返りをうった源三郎は、瞼に、ほのかに光線を感じて、うす眼をあけました。

はじめは、月のひかりだと思った。

それにしては、黄ばんでいる――。

夜が明けたのかしら……まだ夢にいるような混沌たるあたまで、瞬間、そうも感じたのでした。

と!

そっと襖のしまる音がした。といって、誰かがはいってきたのではなく、この時まで室内にひそんでいた何者かが、ちょうど今、忍びやかに出て行ったらしい気配――。源三郎は、一時にパッと眼がひらいて、ハッキリそれを感じた。全身に感じた。

まるで、暗い海底から、陽のあかるい水面へ泡が立ちのぼって、ポッカリ割れるように、急に、冴えざえとした意識……。