Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans

Aozora Bunko

逃げるほうもよく逃げたが、追うほうもよく追った。三味線堀は佐竹右京太夫様のお上屋敷、あれからいたしまして、吾妻橋の袂といいますから、かなりの長丁場。

チョビ安、どんどん駈けながら、

「泥棒だアッ、助けてくれえ!」

大声をはりあげる。これにはさすがの与の公も、子供ながら上には上があると、あきれている。

とたんに、チョビ安の姿がふっと消えた。橋下の河原へとびおりたんです。つづいて与吉も、橋桁の下へもぐりこんでみると、そこに、浮き世をよその蒲鉾建ての乞食小屋。

チョビ安、えらいところへ逃げこんだもので……筵の垂れをはぐって、与吉が顔をさし入れて見ると!

薄暗い中にむっくり起きあがったのは、なんと! 大たぶさがバラリ額にかかって、隻眼片腕の痩せさらばえた浪人姿――。

箒のような赤茶けた頭髪。一眼はうつろにくぼみ、その眉から口尻へかけて、溝のごとく深い一線の刀痕――黒襟かけた白着に、大きく髑髏の紋を染めて、下には女物の派手な長襦袢が、竹ン棒みたいなやせ脛にからまっている。

「アッハッハッハ、おれか? 俺あ丹下左膳てえ人斬り病……」

その背後に、チョビ安め、お小姓然と控えているんで。