Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans
人物を知るには人物を要す。大岡様を通じてだいぶ前から相識になっているこの蒲生泰軒を、愚楽は、学問なら、腹なら、まず当今第一の大人物とみて、こころの底から泰軒に絶大な尊敬を払っているんです。
お城には、話せるやつなんか一人もいないが、いまこの日本で、自分が膝をまじえて語るに足る人物はといえば、まず、南の奉行大岡越前と、この、街の小父さん蒲生泰軒と、いずれも、兄たりがたく弟たりがたし……この二人よりないと、愚楽老人ひそかに思っている。
大岡様は、大岡さまで。
世の中にはいろんな人がいるが、衷心から尊敬に値して、なんでも秘密をうちあけて智恵を借りる畏友は、風来坊泰軒居士と、この湯殿のラスプチン愚楽老人以外にはない――こう考えている。ラスプチンというと、なんだか愚楽も、ひどくエロごのみでいんちき宗教をあやつるように聞こえますが、わが愚楽、そんなところはちっともないんです。ただ、常人のうかがい知ることのできないお城の奥深く、一種の妖気ともいうべきふしぎな威勢、魅力、呪縛力をそなえている点で、たとえてみれば、お湯殿のラスプチン……
泰軒先生も。
今の世でいくらか話せるやつは、大岡とこのせむしの化け物――どっちも葵の扶持をいただく飼い犬だけれど、まアこの二人は、相当なもんだ……ぐらいに思ってる。