Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans

Aozora Bunko

「そうとみえる。同じ文句を聞かされて、嫌になってしまった。どうしてああ来るやつも来る奴も、寸分たがわぬことをいうのじゃろう。まるで相談してきたようじゃぞ」

帳簿とそろばんは、声をあわして笑った。

「それにまた、あのにせ猿の茶壺をかざっておくことは、この際、いかにもよい思いつきじゃったテ。みながみな、言いあわしたようににせ猿に眼をとめては、結構なお品だの、これで柳生はたいそう金持の藩になったじゃろう、だのとナ、口々に祝いをのべて帰りおったぞ。冷や汗が流れた、ハッハッハ」

「それにつけましても」

と、うれいのこもる眉をあげたのは、そろばんでした。

「一刻も早く、ほんもののこけ猿を手にいれねば……」

「まったく。かくなるうえはなおのこと、こけ猿を見つけ出すが刻下の急務」

と、帳面も、肩を四角にしてりきむ。

「わしから一つ、高大之進に厳重に督促するとしよう」

主水正は、決然としてうなずいたのち、

「サ、ではやってしまおうか」

「は。それではこれで、いよいよ締め切りに……エエ石川左近将監どのより、四つ。ほかに、長船の刀一口。一石飛騨守様より五つ半、および絹地五反。堀口但馬さまより――」