Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans
源三郎が植木屋すがたに身をやつして、入りこんでいたことは、与吉は丹波に口止めされたので、一同にいってない。植木屋にしては、武士めいた横柄な口をきくやつ……皆は、そう思いながら、
「これはおもしろいことになったぞ」
「真剣は、今夜がはじめてで――」
「拙者が、まず一刀を……」
自分らの腕が低いから、相手のえらさ、強さがわからない。
白林いっせいに騒いで、斬り込んできた。
「殺生だが……」
つぶやいた源三郎、ツと左膳の背に背押しをくれたかと思うと、上身を前へのめらして、
「ザ、ザ、雑魚一匹ッ!」
つかえながら、横なぎの一刀、ふかく踏みこんできた一人の脇腹を諸に割りつけて、
「…………!」
声のない叫びをあげたその若侍は、おさえた手が、火のように熱い自分の腹中へ、手首までめいりこむのを意識しながら、グワッと土を噛み、もう一つの手に草の根をむしって――ものすごい断末魔。
同時に左膳は。
右へ来た一人をかわす秒間に、
「あははははは、あっはっはっは――」
狂犬のような哄笑を響かせたかと思うと! 濡れつばめの羽ばたき……。
もうその男は、右の肩を骨もろとも、乳の下まで斬り下げられて、歩を縒ってよろめきつつ、何か綱にでも縋ろうとするように、両手の指をワナワナとひらいて、夜の空気をつかんでいる。