Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 340 187 caractères · 666 écrans
「明日は諏訪が勝ち抜いて、この乾雲丸をさすにきまっておる。ついでだが、そち、栄三郎をどう思う?」
諏訪栄三郎! と聞いて、娘十八、白い顔にぱっと紅葉が散ったかと思うと、座にも居耐えぬように身をもんで、考えもなく手が畳をなでるばかり――返辞はない。
墨の香が部屋に流れる。
「はっはっは、うむ! よし! わかっとる」
大きくうなずいた鉄斎老人、とっぷり墨汁をふくんだ筆を持ちなおすが早いか、雄渾な字を白紙の面に躍らせて一気に書き下した。
本日の試合に優勝したる者へ乾雲丸に添えて娘弥生を進ず
小野塚鉄斎
「あれ! お父さまッ!」
と叫んで弥生の声は、嬉しさと羞らいをごっちゃにして、今にも消え入りそうだった。
広やかな道場の板敷き、正面に弓矢八幡の大額の下に白髪の小野塚鉄斎がぴたりと座を構えて、かたわらの門弟の言葉に、しきりにうなずきながら、微笑をふくんだ眼を、今し上段に取った若侍の竹刀から離さずにいる。
乱立ちといおうか、一風変わった試合ぶりだ。
順もなければ礼もない。勝負あったと見るや、一時に五、六人も跳び出して、先を争って撃ってかかるが、最初に一合あわせた者がその敵に立ち向かって、勝てば続けて何人でも相手にする。