Classiques japonais avec furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lisez 吉田松陰 (よしだしょういん) de 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 622 caractères · 269 écrans
世固より酔うものあり、然れども佐久間、横井の眼識、豈にこれを看破せざらんや。彼の松陰の如きは、その血管中に敵愾心の横溢したるに係らず、なお鎖国の小規模に陥らざりしもの、固より象山啓発の力、与りて大ならずんばあらず。
藤田は佐久間に比すれば芸術粗なり、横井に比すれば眼界小なり、然れども国家経綸の大綱を提げ、社会動乱の趨勢を握るの辣快雄敏なるにおいては、自から独歩の地なくんばあらず。彼は身を以て徳川の親藩に繋ぐに拘らず、内において政権を統一し、外に向って国家を代表せんと欲せば、天子親政に出でざるべからざるを知れり。彼は政教の以て人心を凝結するに必要なるを知れり。憾むらくは彼は攘夷を信ぜざるも、なお攘夷を以て方便なりと信じ、遂にこれを以て天下を誤らんとせり。その方便なりと信ずるは、その学術の正しからず、心事の正大ならざるのみならず、またその水戸学の偏僻を脱する能わざるに由るなり。後日において、攘夷を以て天下を警醒する方便なりとなすものと、攘夷を以て目的なりとなすものと、また攘夷を以て政権推移の手段となすものと、一種の大同団結をなしたるが如きも、勢の制すべからざるものなりしとはいえ、また水戸派鼓動の力多きにおらずんばあらず。