Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

八裂き蝋人形

彼を傷つけた張子の岩の中の人物は抑も何者であったのか。いや、それよりも気がかりなのは珠子さんの身の上だ。可哀相な彼女は、又しても、妖虫の毒手に落ちて、どこへ連れ去られ、どんな恐ろしい目に遭っていることであろう。だが、それらの疑問は暫くソッとして置いて、お話の舞台を一転して、全く別の方面から、それらの疑問を解きほぐして行くのが便宜のように思われる。

さて、前章の出来事のあった翌日の午後、東京市内のあちこちに、じつに変てこな事件が続発した。

第一の事件は、午後三時頃、大川の浜町河岸に近いある倉庫の岸に舫っていた伝馬船の船頭の女房が、舟の艫から紐つきバケツをおろして、河水を汲んでいると、そのバケツの中へ、肘の所から切断された、白っぽい人間の腕が入って来たのだ。

「ワア、大変だア」

という頓狂声に、亭主の船頭が近づいて見ると、バケツの中に浮いているのは、確かに人間の、しかも水々しい女の腕に相違ない。

「飛んだものを掬い上げちまったなア。だが捨てる訳にも行くめエ、そこへソッとして置きな。今に水上署のランチが通るだろうから」

女房は云われるままに、バケツを船の上に置いて、「オオ、気味が悪い」