Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

秘密函

そして、病人に話しかけようとした時である。

「ウフフフ……」

実に突然、ベッドに埋まった瀕死の病人が笑い出した。痩せた頭部をガクガクさせて、おかしくて堪らない様に、声を殺して笑い出した。

何ということだ。可哀相な老探偵は、とうとう気が狂ってしまったのかしら。

秘密函

「三笠さん、三笠さん、しっかりして下さい。どうしたのです」

守は思わず、老人の上に顔を寄せて、叫ぶように云った。

「ウフフフ……」

病人はなおも笑い続けながら、実に驚いたことには、まるでたっしゃな人の様に、ムックリ起上ると、いきなりベッドをおりて、守の前に立ちはだかった。

白いダブダブの寝間着を着た骸骨が、今墓場の中から甦って来たという恰好で、そこにヒョッコリ立っているのだ。守青年は、ギョッとして、思わずタジタジとあとじさりしながら、

「いけません、いけません、そんな無茶をしては、……」

と叫ぶ。

「シッ、大きな声をしちゃいけない。壁に耳ありじゃからね。だが、安心し給え。わしはこの通り、なんともないのだよ。ハハ……、わしはお芝居もなかなか上手じゃろうが」

云いながら、老人はラジオ体操の様に、手を動かして見せた。