Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

「大丈夫かい。たった三人ぽっちで、若しお巡りでも踏込んだらどうするつもりだい」

小男はまだ執念深く訊ねている。

「チェッ、なんてのろまな野郎だ。だから入口に見張番がつけてあるじゃないか。よし又万一のことがあったところで、この暗闇の藪知らずだ。逃げるに事は欠きやしねえ」

偽探偵が癇癪を起した。

「だがね、用心には用心をするがいいぜ。どんなところに手抜りがあるまいものでもねえ。早い話がこの俺がだよ。鳥打や背広だけお前達の仲間で、中身は存外敵かも知れないからね」

「オヤ、こいつ乙にからんだことをぬかしやがるな」

偽探偵は、白髪の鬘に、白髪のつけ髯を振り立てて、肩を怒らせながら、小男の方へ詰め寄って行った。

「イヤ、ちょっと待ちな」

青眼鏡はなぜかそれを制して、キッとなった。

「ヤイ、そこの小っぽけな奴、帽子と襟巻を取って顔を見せろ。貴様は一体何者だ」

「ハハハ……、やっと気がついたと見えるね。エ、赤蠍の大将。じゃ手を挙げて貰おうか。二人とも手を挙げるんだ。手を挙げろッ。身動きでもするとぶっぱなすぞ」

いつの間にか、小男の右手に黒いピストルが握られ、その筒口が今にも火を吐きそうに気味悪く、青眼鏡と偽探偵の間を、素早く行ったり来たりしていた。