Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Lisez 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 360 caractères · 251 écrans
――ゆき先だけでもつき止めておくほうがいい、あとを跟けよう。いちどはこう思った。
しかし次に、同じ危険が村田にも迫っている、ということを考えた。主馬はすでに捉まったのである。それはもうできた事だ。それよりも村田に知らせて、村田を危険から救うほうがいい、村田に主馬を助け出す法があるかもしれない。こう思いなおした。
――だがどうする、村田は此処へ来る筈である、家にはもういないだろう、といって、此処へ来れば、どこかに待伏せている者があるかもしれない。
主馬がつれてゆかれるのを、見送ってから、二階へあがるとすぐに、表のほうの窓へいって、外のようすを窺った。
「どうしたんだ」重兵衛が不審そうに、「青山がどうかしたのか」
こう云って立って来ようとした。半之助は手まねで抑え、そのままややしばらく、外を見ていた。すると、主馬がつれ去られてから、殆んどひと足ちがいで、木挽橋のほうから、村田平四郎の来るのが見えた。
――知らせに走るか。
しかし浴衣ではとびだせないし、まにあわないかもしれない。
――無事に来て呉れ。
道の左右に眼をやりながら、半之助はそう祈った。前が休演している劇場だから、道は広く、人通りも稀である。