Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Lisez 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 360 caractères · 251 écrans
けがらわしい、などという表現とはまったく縁のない、たおやかに美しい人であった。
甲府から初めて出て来たときも、叔父は五番町へは孫七という下僕をやり、自分は赤坂一つ木の安倍の家に旅装を解いた。
家族とのこうした不和が、どんな理由によるかということは、半之助はもちろん無関心であった。ずっとのちになって、おぼろげに察しはついたが、それをもっとはっきり知りたいとは、決して思わなかった。但しその不和のために、後日、叔父がふしぎな失踪をしたとき、その遺品が五番町でなく、安倍の家に託され、ひいては半之助の運命をも変えることになったのではあるが――。
さてその日の夕餉は、久方ぶりの叔父をかこんで、賑やかに話がはずんだ。
話題はしぜん、甲府のことが中心であった。半之助はそのなかで、「隠し言葉」「隠し草鞋」「隠し湯」などということを、面白く聞いた。それは、甲斐の国には温泉が七つあるが、みんな所在が秘密にされていたこと。「ゆこう」と云うばあいに「ゆかず」と、反対に云うこと。また草鞋は前うしろが逆に作ってあり、したがって地面には足跡が逆になって残ること、などであった。……半之助はびっくりして、思わずこう質問した。