Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 659 caractères · 372 écrans

Aozora Bunko

北国の庶民は平和を恋うこと久しかった。

佐々と前田の戦争は、ことしも吉例のように四、五月頃から諸所に兵火をあげ、相互に、一城一塁を奪いあって、馬蹄にかからぬ田野もなかった。

秀吉の北伐軍は、湖北を越えて、越前に入った。

総軍十万といわれ、その旗幟を国別に見ると、尾張、美濃、伊勢、丹後、若狭、因幡、越前、加賀、能登の九ヵ国にわたっている。

また、それらの部将には。

織田信雄、同信包、丹羽長重、細川忠興、金森近重、蜂屋頼隆、池田輝政、森長一、蒲生氏郷、堀尾吉晴、山内一豊、加藤光泰、九鬼嘉隆――などのほかに、やがて前田父子も当然それに参加する。

例によって、秀吉は、

(戦わずしてすでに勝つ)

ほどな量と質をもって、出かけたのである。

かれが越前に入ると、前田利家は、金沢から松任まで出て、秀吉を待った。

街道は、清掃され、道路や橋も修築され、八月の炎天も涼やかに、十万の行旅をやすからしめていた。

又左衛門利家は、その日、黄ラシャの陣羽織に、七曜の兜をかぶり、子息利長や甥たちと共に、馬を並木につないで、路傍に立ち並んでいた。

やがて、蝉しぐれの中を、秀吉の旗本たちが、馬蹄を鳴らして近づいた。