Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 659 caractères · 372 écrans
つなぎ烽火
望楼にいた兵が、
「見えるっ、見えるっ。たしかに援軍だっ。金沢表の御人数だ!」
と、下へ絶叫した。
すわ、と満城の声が、わーっと、狂喜の喊声をあげ、足軽頭の上原清兵衛は、大樹のてっぺんによじ登って、
「オオっ。今浜の砂丘に、鍾馗のお馬印が見えるわ! まさしく、金沢表のお味方が参られたぞっ。おおうい! みんなあ! よろこべ、よろこべ。われらの援軍は、今浜まで来ているぞ」
と、両手をふりあげて、満城へどなった弾みに、上原清兵衛は、歓喜のあまり、下の歓呼の声の中へ、木の上から落ちてしまった。
つなぎ烽火
金沢表――尾山城へ、末森城の危急がわかったのは、十日の夜だった。
一番知らせは、富山の商人田畑小兵衛で、佐々成政の軍隊を、加能ざかいの山中に行き迷わせ、三国山の嶮岨から取って返して、金沢までの長途を、脛のつづくかぎり、駈け急いで来たものである。
「たいへんですッ」
と、この一報が城門をたたいて、奥へかくれてから、およそ一刻後。
「一大事でござります」
と、ふたたび、同じ門へ、漁夫のような身なりの男が、末森城危うしと告げて来た。その時もう城門の守りは、戦時態勢になっていた。