Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 192 758 caractères · 383 écrans

Aozora Bunko

と、ひそかに期するものがあったので、十三日の前夜、それを秀吉に献言し、或いは、みずからそこに赴かんと願い出た諸将が、幾人もあったらしい。

「いずれは明日一日できまる戦いと観る。淀、山崎、天王山を中心に、死ぬも生きるも、およそ数里の外には出まい。われと思わんものは行け。ただし、味方争いするな。わたくしの功を競うな。ただ念ぜよ。故右大臣信長公の在天の霊と、弓矢八幡の照覧を」

が、秀吉のゆるしを得るや、勇躍して、真夜中のうちに、ここを立って天王山へ長駆したもの、鉄砲大将の中村孫兵次、堀秀政、堀尾茂助など、黒白もわかぬ一勢であった。

南軍秀吉の麾下がみな目をつけた重要な地点を、北軍の光秀が、迂闊に見のがしているわけは絶対にない。

光秀が、長駆、桂川を渡って、にわかに御坊塚まで出る決断をとったのも。

――同時に天王山を占めて。

と、作戦態勢をすでに描いていたればこその行動だった。

この辺の地理に明るいことにおいては、敵の先鋒の中川清秀や高山右近にもゆずらない光秀でもある。かつは、同じ山河の地勢を観るにしても、光秀の観るところおのずから彼ら以上のものを観ていよう。