Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 192 758 caractères · 383 écrans

Aozora Bunko

桂川

「――あかんぜ、あの御大将は。きっとあきまへんぜ」

帰り途。口さがない京童の性を持っている代表たちは、口々に語り合って行った。

「粽の皮はよう残るもんじゃ。それをよう見もせず口に入れるような大将ではあきまへんわい。戦いは明智方の負けでっしゃろ」

このことを、後の諸書が、みな誇称して、光秀が粽を笹の皮ぐるみ喰ったというように伝えているが、恐らくこの程度に過ぎない小事であったろう。

けれど京都人は由来、人に接すると、そうした小事を見つけて、すぐ相手の寸尺を量る性癖をもっている。中原へ中原へと、古来から多くの武門が侵入して来ては没落し、あらゆる有為転変を、いつも被治者の立場から長い眼で見て来たため、自然養われて来たものかと思われる。

桂川

法体の施薬院秀成が、

「惟任どのにお目にかかりたい」

と、下鳥羽の本陣を訪ねて来たのは、京都町民の代表者たちが、そこを辞してから間もない頃だった。

光秀は、藤田伝五、その他四、五の将を交えて、兵糧をつかっていた折である。

伝五の報告で、筒井の変節はもうあきらかだったが、なお順慶の余りなる豹変ぶりには、ここでも諸将の憤りのたねとなって、武門の風上にも置けぬ男と罵られていた。