Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 192 758 caractères · 383 écrans
金瓢押し
「あッ。――鞍へ、鞍へ。固くおすがりになっておいでなさい。矢はそれています。額のお傷は浅手です」
「だれだ。わしを支えたのは」
「藤三です」
「舎弟か――伊勢与三郎はいかが致した」
「はや、討死を遂げられました」
「諏訪は」
「諏訪どのも」
「伝兵衛は」
「――また、敵に囲まれましょう。お供いたしまする。鞍の前輪に、身をお伏せなされませ」
伝兵衛の生死には触れず、藤三は兄を乗せた馬の口輪を把って、乱軍のなかを一散に落ちて行った。
金瓢押し
相搏つ味方の咆哮は、申の刻(午後四時)から酉の下刻(七時頃)までつづいた。
久我畷から円明寺川に沿う北野一帯は、この咆哮のうちに、とッぷり暮れた。
「――思いのほか手強い」
と、秀吉をして、つぶやかせた程、明智勢の抗戦も熾烈を極めた。
が、何としても、この総決戦を展く午まえのうちに、明智方が、天王山の一高地を敵手に委ね、その山之手支隊の大半を失い、かつまた、松田太郎左衛門、並河掃部などのこの手の大将を早く亡っていたことは、決定的な敗因をすでにそのときに約したものというほかない。
機を見るに敏な秀吉は、この薄い線を衝いて進出した。まだ赤い斜陽が円明寺川を染めているうちに、自身の率いる予備隊一万をのこらず押し進めて、上流から敵を圧縮したのである。