Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 192 758 caractères · 383 écrans

Aozora Bunko

天王山、山崎などで、彼の名は、羽柴軍のうちでも断然重きをなして来たが、なおまだ帷幕にかくれて計謀に参ずるよりは、陣頭の勇将であった。

彼は、味方を押し分けて、敵勢の直前に馬を立てた。同時に、大音声で何か敵へ云ったが、あたりの叫喚や炎の音で、到底、ことばの意味はとどかない。

けれど、その態度や物の具などで、大将秀政ということは、すぐ知れた。明智勢の眼が、みなそれへ蒐まった。

「死ぬならあれと刺し交えて」

と、雑兵までが、どッと秀政のすがたの下へ寄って来た。

「われと見て、うしろを見せるか。左馬介、左馬介」

秀政は、馬前の敵を見ず、彼方の白い陣羽織を見ていた。およその敵は、馬蹄にかけ散らし、槍をもって叩き伏せた。そしてただ白い陣羽織のみを目がけていた。

光春は、煙の中から、ちらと此方をふり向いた。

――と、猛然、彼の影は、あたりの敵をふりすてて、秀政のほうへ馬首をめぐらして来たが、突然、前に立ちふさがった味方の若者の二人が、左右から主人の口輪をつかんで、ぐるりと、反対な方へ駈け出してしまった。

それは光春が、日頃目をかけていた二人の小姓だった。

うしろからは、堀秀政が、