Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

Lisez 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 177 586 caractères · 348 écrans

Aozora Bunko

三

に近い語は早くから知られているが、右の全国的なるジロをもって、軽率に地面にしつらえた炉のことと、解してしまうことは事実の無視になる。現在各地のジロはおおむね「すのこ」の上に切ってあるのが一つの理由である。第二には以前は床を張らぬ小民の家が多く、そこでは炉はことごとく地上のものであった。特に庭竈のみに限って、この名を附与する必要はなかったのである。

三

地火炉という名は現実にはまだ耳にしたことがない。是も漢字の組合せが無理だから、事によると中古の宛て字かも知れない。ジロは少なくとも炉が漢語から、成り立ったものとは言い切れぬのである。東京の近くでは信州佐久の川上地方から、諏訪・伊那にかけて南信一円、甲州のほぼ全部、駿河の富士川以東と伊豆の片端に、ヰロリとヒジロという語が今も行われている。諏訪では是をまたヒタキジロとも謂うのを見ると、ヒジロはすなわち火を焚く場処、ちょうど英語の Fireplace と同格の語と考えられる。シロの古い用法は苗代に遺っている。中世の文書に見えまた地名に多い田代という語なども、やはり田を作る予定地のことらしい。菌類の毎年多く採れる場処も、中部の田舎ではもっぱらシロと謂っている。