Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
そこへ、お蝶は足を止めました。
実はもう足もかなり疲れたので、この経塚に夜を明かし、また明日の夜を待ちたいのですが、こんな所では昼の眠りも食べ物も求められないし……。
まあ少し休んで、夜の白む頃までに、甘酒茶屋のある所まで行き着こう。あすこには、気の好い老夫婦が褄んでいるということ。そこならば、充分、明日の昼は休むことができる。
「それにしても、その甘酒茶屋まで、もう何丁あるのかしら……?」
堂の縁に腰を下して、上の方を振仰ぎました時、何かパラパラと彼女の顔に音がしました。――仮面を打った松のしずくです。
仮面はとにかく、髪のぬれるのを気づかって、お蝶はふとそこに落ちてあった、幕のような、白い布を頭からすッぽりと被りました。
被ってみると、それは、堂の扉代りに村人が作ったものでしょう、千魂塚と書いてある白麻の帳。
千魂塚――
墨黒く、筆太くそう書いてある。三ツの大字が、あざやかな模様の如く、般若の頭から肩にかけてタラリと被さりました。
すると――その時、何処かでガサゴソと木を分けて来る人の跫音がする。般若はキッと耳を澄まして、明らかにそれを、
三、四人の人声と知った様子です。