Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans

Aozora Bunko

夜光走馬燈

存分に罵って、胸のすくほど相手に恥を与えたあとは、一時の清涼のあとに、やがて一種の淋しさが落ちて来る。そして、

「――二官のああいった考えも、ことによると真実なのかも知れない。いつか一度と思っていたので、わしも少しいい過ぎたような……」

と、手に聖書を持ちかけましたが、その聖書をパタリと落して、外の藪へ大きな眸を開いたまま、

「? ……」

何かにギョッとした様子。

いつか日の暮れてきた石牢の前を、落花のつむじが、小さな風の渦を幾つも巻いて流れてゆく。

夜光走馬燈

暗になれたヨハンの眼は、梟の眼のように夜になるとかがやきます。

「オー、また今夜も来ているな」

烏羽玉の暗にも、かれの眼だけには何か見えるようです。

見えるがため、かれは毎夜、安らかな眠りをとることができません。山屋敷の役人さえ少しも気づかずにいるあやかしの影を、かれのみは夜になると見ていました。

影です――人影です。

奇妙な黒衣の影、浪人体の怪しげな影、時にはまた、栗鼠のごとき敏活な男の影。

それも月のない晩に限って度々見かけますが、その目的と正体がなんであるかはヨハンにも判じがつかず、

「もしや、自分の命をねらいに来るのではないか」