Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
大盗の恋
なんなら、一服進ぜようか」
「もう売りつけにかかっていやがる。おあいにく様だ。ここには、人一倍鼻のきく人間ばかりそろっている」
ところへ、何かピチピチとはねる水桶をさげて、薄暗い庭先へ顔を出した寺男の八助が、
「方丈様、やっと目っけて来ました」
「あったか、鯉が」
「大きなやつを、三匹ばかり仕入れて来ましたが、なんに致しますかね、こいを」
「どれどれ」
と、法達も四ツ目屋も、縁先へ出て水桶をのぞきながら、
「なるほど、いい鯉だ」
「おことばに甘えて、あっしは洗いにねがいたいね」
と、新助がいうと、雲霧が、
「おれは鯉こくを注文するぜ」
「寺へ来て、お茶屋へでも行ったようなぜいたくを言いなさんな」
「じゃ方丈様、造作はありません。両方に振分けてつくりましょうか」
「ウム、御苦労だがやってくれ。そのまに、おれは膳の方を出しておくから」
法達が庫裡の方へかけこむと、八助は庭先の流れへ、すぐ、出刃とまな板を運んで来て、鯉の作り身にかかっています。
何を考えているのか、寺の水で鯉の血が洗われているのを眺めて、日本左衛門はひとりでクスクスと笑っている。
「おや、本堂の方で、人声がしやしねえか」