Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans

Aozora Bunko

こんもりした沢の低地に、その下頭小屋の灯がもれて見える。果たして、今夜のお客様は、それらのうちの何の種類か?

「おや、誰か来たぜ」

と、炉べりで何かグタグタと煮ていた男が耳を立てました。

見ると、そこに泊まっているのは雑多です。グッタリと荒壁にもたれて何か考えている旅の男、片隅に首を寄せて、銭の音をさせているこの峠の荷持や馬子、麓から使いに来て足を留めた旅籠の若者など……その他は、等、等、等として置いて足りる十三、四人。

「おお、駆けて来る」

その多種多様な首がヒョイと上がった時と、入口の戸が、勢いよくがらッとひびいたのが同時であります。

「やあ、立場の衆――」

なかで顔なじみの者が、一斉にこういうと、飛び込んで来た三人の男は、雪に吹ッ込まれたように後を閉めて、

「オオひどい目に会った」

と、顔なじみの仲間に割り込んでくる。

「どうしたんだい今頃」

「どうもこうもあったもんか、……ああ驚いた、餓鬼の時からこの小仏で稼いでいるが、今夜ぐらい胆をつぶしたこたアねえ」

と、三人が三人とも、口を合せて顔色を変えているさま、ただ事ならず思われましたので、下頭小屋の燈火に、なんとなく陰気な影が下がって来ました。