Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans

Aozora Bunko

手には小型の銃器が光っている。

「逃げると、怪我をしますよ」

幽霊男は、落ちつき払って声をかけた。

「少し君に話したいこともありますから、一度家へ這入ってくれませんか」

愛之助は相手の命ずるままに動く外致し方がなかった。

男は愛之助の背筋へピストルを当てがって、あとから押す様にして、玄関を上り、階下の奥まった一室へと連れて行った。

家具のない、ほこりだらけの、だだっ広い部屋だった。

「僕をどうしようと云うのです」

部屋に這入ると、愛之助はやっと口をきいた。

「どうもしない。僕が行方をくらます間、ここにじっとしていて欲しいのです。それには、手足の自由が利いては危険だから、君の身体を縛って置くつもりです」

品川四郎と寸分違わぬ男が、声まで品川の声で宣告を下した。

哀れな青木愛之助は、間もなく手足をしばられて、ほこりだらけの板の間に転がっていた。その頭の所に、勝ち誇った幽霊男が立ちはだかっている。

「君の名は聞かないでも知ってます。青木君でしょう。僕は君の友達の品川君も知っているし、そればかりじゃない、君の細君の芳江さんまで知っていますよ。ハハハハハハハハ、僕の名かい。