Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans

Aozora Bunko

奇蹟のブローカーと自称する美青年のこと

彼女は彼を馬にしてまたがったではないか。そして、手綱代りの赤いしごきを、彼の首にまきつけようとしたではないか。彼が真蒼になって飛びのいたのも、無理ではなかった。

流石の猟奇者愛之助も、退屈どころではなかった。これで、彼が細君に飽き飽きしたというのは思い違いで、実は心の底では深く深く愛していた事が分る。だが、彼にはこの心の変化が少なからず意外であった。こんなにも不義の相手が、即ち幽霊男が憎くなるなんて、変だと思わないではいられなかった。

「畜生奴、畜生奴」

彼は、遊び人かごろつきみたように、相手を八ツ裂きにすることを考えながら、ダクダクほとばしる血潮を幻に描きながら、どこという当てもなく、グングン歩いて行った。

奇蹟のブローカーと自称する美青年のこと

愛之助は、家を飛び出したまま、一度も帰宅せず、友達を訪ねた上、倶楽部へ行って球を撞いたり、浅草公園の群集に混って、活動街を行ったり来たりして見たり、心の中では極度の焦躁を感じながら、外見は如何にも呑気らしくそんなことをやって居る内に、つい日が暮れてしまった。

そして、その夜の十時頃から次のお話が始まるのだ。