Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans
「それじゃア奥様、お上げしますので」
「あたりまえだよ、何をマゴマゴ! ……まだマゴマゴしているのかい!」
「ヒーッ」
とお梅はころがって走った。
「さあ大変、お化粧がしてない! ……お化粧をして、お召しかえをして、……それにしてもマアマア民弥様が……夢のようだよ、マアマアマア……お化粧をして、お召しかえをして、綺麗になって出て行って……それから、ホッホッホッ……よういらせられました! ……こう云ってお化粧をして……アレマア妾どうかしているよ! ホッホッホッ!」
お化粧部屋をさして、梶子は一散にころがり込んだ。
民弥は座敷に坐っていた。
周文の大幅を床にかけ、宗丹筆の六曲屏風を、部屋の一方へ立てまわした、随分贅沢で華やかな部屋を、押し据えた眼で見廻しながら、民弥は心をイライラさせていた。
(梶子殿と逢ってかけ合って、人形を当方へ取り返さなければおかぬ!)
で緊張しているのであった。
ずいぶん長く待たせた後で、梶子は部屋へはいって来た。
一時も早く逢いたいのであったが、お化粧とお召しかえに時を費やし、そう長く待たせたのであった。
長くお化粧をしただけに、梶子の美しさは見事なもので、見とれてウットリするほどであった。