Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

美しき客

そうして兵庫の住居の方へ歩いた。

と、一人の覆面をした武士が、その後をひそかにつけ出した。

美しき客

姉小路卿は自分の居間で、一人で長閑そうに茶をのんでいた。

厄介だった柳営との交渉、それが首尾よくかたづいて明日から暢気な身の上になれる。湯治場へ行って骨休めが出来る。

このことがひどく嬉しいのであった。

(さて今夜もこれで休むか)

こんなことを思いながら、なお長閑に茶をのんでいた。

と、小侍がはいって来た。

「ご来客にござりまする」

「ナニ来客? こんな夜分に? ……で、どのようなお方かな?」

「ご婦人の方にござります」

「女? ほほう、それはそれは。……が、何というご婦人かな?」

「梶子様と申されましてござります」

「おお梶子! さようかさようか、存じております、ではお通しを」

小侍が立ち去ってしばらく経つと、その小侍に案内されて、梶子がしとやかにはいって来た。

高禄の武家の奥方のような、威も品もある装いであった。

坐ると恭しく一礼し、

「久々にてお目通り仕りまする。……当地へご下向と承わりまして、一度お目もじ仕りたく、参上いたしました次第にござります。……周防守様よりも常日頃から、ご贔屓お受けいたしおりますので……かたがた今夜、このような時刻に。