Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans
「梶子という女を道中に置き去り、貴殿一人で紀州へ参り、宥免状を紀州侯へ手渡さねば、何んとなくわれわれには不安でのう」
「お言葉どおりにござります」
「神奈川の宿で貴殿の口より、その事情拙者承わった時には、これは一大事と思ったが……」
「万事拙者の不行き届きで……」
松平伊豆守信綱侯より、鷹司関白家のご令妹、簾子姫へ人形を贈る。その送り方を頼まれたのが、民弥の主人の姉小路卿で、それを実際に送って行くのは、松浦民弥その人である、そこで道中安全のため、隠し所のある人形の胸へ、宥免状を隠したところ、まことに意外な行き違いから、その人形は正体不明の、梶子という女が送ることになった。これは一大事と思ったが、ほかに手段がないところから、民弥も梶子と一緒に旅し、一緒に人形を送って行くことになったと、江戸を発足しての最初の宿の、神奈川の宿で連絡をとるため、今夜のような策略のもとに、宿の往来で民弥と逢った時、兵庫は民弥から聞かされて、少なからず仰天し、一方ならず心痛したが、そうなったからは仕方がないと、その後の民弥のとるべき手段を、いろいろこまごまと注意をし、他の同行の同志へも、この事をつぶさに話したことであった。