Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

彼は心中でこう思った。

勘解由は姉小路卿の諸太夫で、和漢の学に精通した、人格高朗とした人物であった。

ところでその頃刃三十郎は、京の地にささやかな町道場を開き、所司代詰めの武士や、公卿武士などをわずか集め、剣道指南をして生活していた。

彼は公卿の中では裕福であり、権勢も持っている姉小路卿に取り入り、多くの公卿衆方に入り込もうとし、その斡旋を勘解由に頼んだ。

勘解由は聡明の士だったので、一見して三十郎が心邪まであり、公卿衆などの間へ推薦することなど、不可能の人間だということを知り、その依頼を断わった。

と、この事が門弟たちへ知れた。

「あの人格者の松浦勘解由様が、排斥をした三十郎だ、ろくな人間ではないらしい。我らも教えを受けないことにしよう」

こう云い合って一人去り二人去り、三十郎から門弟たちは離れた。

(これも勘解由の指金だな)

僻んだ三十郎はそう思い、深い怨みを勘解由に持った。

と一日一僕を従え、勘解由は太秦へ秋景色を見に出た。

そこを狙って三十郎は勘解由を討って取ってしまった。

爾来勘解由の忰の民弥が、自分を父の敵として、狙っているということを知り、三十郎は身を隠した。