Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

(あぶない、危険だ、手ごわい相手だ!)

鵜の丸兵庫の剣技については、入谷田圃で試験ずみであった。自分と伯仲の間にあった。ただ自分に背後斬りという、特殊のワザがあったため、悠々あの時は引き上げ得られたが、二度とは同じ相手に対して、使うことの出来ない悪剣であった。

使っても無効の悪剣であった。

民弥の技倆は未知であったが、相当の使い手と思わなければならない。菊女という女はたかが女、とはいえ今見る縁の上での、身の構えから推察すれば、女としては水準以上の、これも使い手と見なければならない。

要するに相当の使い手ばかりを、三人向こうへ廻したのである。

(あぶない)

と三十郎はつくづく思った。

(が、どうともして遁がれねばならぬ)

これも引き抜いた刀を構え、なおも地面にひれ伏していた。

八ツ手の葉が座敷からの燈の光を遮り、そこはとりわけ暗かった。

そこに身を伏せている三十郎であった。

兵庫にも民弥にも見えないらしい。

とはいえ確かにそこにいると、見当をつけてソロリソロリと、今二人は寄せて来る。

ついには発見をされなければならない。

(どうしたものか?)

と三十郎は思った。